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「俺、もうダメ…」

と言うと彼はいきなり路上でしゃがみこんでしまった。

 明け方まで二人で飲み歩いてしまったら、飲み過ぎてしまった彼は足取りもおぼつかなくなってしまい、私は彼に肩を貸して支えるようにしてすすきのの路地を歩いていた。

 飲食店から出されたゴミ袋にたかって、食い散らかしているカラスたちがそこいら中を飛び回っている。

 7センチヒール履いていると彼と背丈があまり変わらない体格の私は、なんとか酔っ払い彼氏をもうじき始発の出る地下鉄の駅まで送って行こうとしていたのだけれども、しゃがみこまれてしまったらもうどうにもできなかった。
 
 私はあきらめて渋々手を上げてタクシーを止めた。

 そして、彼と二人でタクシーに乗り込んで、すすきのからタクシーワンメーターの距離にある私の部屋まで帰った。

 彼は休みだけど私はその日は午後からの出勤シフトだった。

 だから、彼には自分の部屋に帰ってもらいたかったのだけれども、しゃがみこんでギブアップされてしまったら不本意ながらお持ち帰りしてやるしかなかった。

 けれども、私は彼を連れ帰ったことをすぐに後悔することとなった。

 部屋に入ったらさっさと寝ようと思って、布団敷いて、彼のスーツを脱がせてネクタイ解いてYシャツ脱がせて寝かせてから、着替えようと私が服を脱ぎ始めたら彼が手を伸ばして触ってきた。

「やだ!私、今日は午後から仕事なんだからおとなしく寝てよ」

と私が拒否しても彼は触ってきて、

「ちょっとだけ」

と言って立ち上がって抱きついてきた。

 その時、彼の股間がすっかり硬くなってしまっているのに気がついてしまった私は観念した。

 たぶん、彼はやらないとおとなしく寝てくれないし私のことも寝かせてくれない。

 正直言って私の方は眠くてたまらなくなっていて、まったくしたくなかったのだけれども、仕方ないからおとなしく布団の上に押し倒されてやった。

 身体は彼の好きにさせておいても心の中では、

『なんで足腰立たなくなるほど酔っ払っちゃってたクセしてあっちは勃つのよ!?』

なんてことを思っていたし、やたら元気に勃ってしまっている彼の暴君を恨めしく思ったりもしていた。

≪女は睡眠欲が性欲に勝り、男は性欲が睡眠欲に勝る≫

といったことをどこかで聞いたことがあったのだけれども、それは正しいと思う。

 私はしている最中に眠ってしまった。

 だって、明け方まで飲み歩いて酔っ払って眠くなっていたのに、挿れてからイクまでに一時間以上もかかるような遅漏の彼がイクまでなんて起きていられない。

 ちゃんと前戯してくれるから、彼とのセックスはいつも一回終るまでに最低でも二時間はかかる。

 最後まで起きているのは眠気がピークにきていた私には無理だった。

 途中で私の意識はフェイドアウトしていった。

「起きてよ~、お人形さんじゃヤダよ~」

と言う彼の声が遠くに聞こえた。

 彼が目を覚ました時、私も彼も不機嫌だった。

 先に目覚めた私は、私が眠ってしまった後も行為を続けて彼がナマで中出しした挙句にティッシュで拭いて後始末すらしておいてくれなかったことに腹を立てながら、お尻や内股でカピカピにひからびてしまっていた彼のおこちゃまの元を洗い流すためにシャワー済みだったし、後から起きた彼は私が途中で眠ってしまったのが気に食わなくてご機嫌斜めだった。

 やらなきゃよかった…と私は心底後悔した。

 いっそのこと、すすきのの路上で彼がしゃがみこんだ時点で、その場に捨てて来てしまえばよかったかも?とさえ思った。

 それでも私は、彼がすねを掻き始めたのに気づいたら、

「掻いたらダメ」

と言って塗り薬を手に取って彼が掻いていたところに塗り込んでからしばらくさすっていた。

 彼はアトピーで起きている時だけじゃなくて、寝ている時もかゆくなったところを掻いてしまう。

 無意識のうちに傷になって血がにじむ程掻きむしってしまうこともある。

 だから、私の部屋にも彼の薬が置いてある。

 寝ている時も隣で掻いているのに気がついて、目を覚ました私が彼が掻いているところに薬を塗ってしばらくの間さすり続けていることはたぶん彼は知らない。

「はい、これにてサービス終了!」

と言って私がさすっていた手を離すと、

「こっちの方のサービスもして欲しいんだけど」

と彼は股間を指差して言ってきた。

 私はこれからご出勤だっていうのに!

「そちらの方のサービスは承っておりません」

と怒りを押し殺してすました顔して私が答えてやったら、

「もっとサービスしろよ!」

と彼は怒鳴った。

 私は無言で出勤する支度を始めた。

 彼の言葉には傷ついていたけど……。

 私は彼専用の生きたダッチワイフでもなければ風俗嬢でもない。

 私は彼の彼女のつもりでいるのだけれども、彼にとっては私はもしかすると違うものなのかもしれない。

 彼の言う「サービス」がセックスに関することであれば、私はもうこれ以上対応しきれない。

 いつでも彼がしたい時になんかやってられない。

『サービスして欲しかったら風俗行ってよ!』

 喉元まで出かかった言葉をかろうじて私は飲み込んで代わりにこう言った。

「もうじき出かけるからシャワー浴びて着替えて」

 彼がシャワー浴びている間に私はちょっとだけ泣いた。

 彼と別れることも考えたのだけれども、それを考えると泣けてきた。

 たぶん、まだ涙が出るうちは私は彼とは別れられないと思う。

 彼と一緒にいたいけれどもセックスはあまりしたくない私は、この先彼が浮気したとしても見て見ぬ振りしているしかないのかもしれない。

 深いため息をついた私は、泣いていたのを誤魔化すように、いつもよりちょっとだけ濃い化粧をした。(Fin)

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