fc2ブログ

『鬼畜の戯言』菊池乱☆出版社の倒産により現在電子書籍配信ストップ中

秘密クラブからレンタルされる豊胸女装美少年レンタルドールシリーズ(SF/SM/BL/ML/JUNE/GID/女装/TS/etcな小説)言論と表現の自由を守ろう!不当なネット規制反対!不適切な規制は解除すべきです!!
 

テレビ出演NGの女

 テレビのクイズ番組を見ていたら、ほとんど答えがわかることがある。

 正直な話、賞金欲しさに出てみたいと思うこともあるのだけれども、私はテレビとか公の場に出ることが出来ない。

 顔や本名が出るのがまずいのだ。

 もしもあの人たちが見ていたら・・・と思うとテレビになど絶対出られない。

 実は、私は、昔、何人かの男の人を騙してお金を受け取ったことがある。

 私の方はもうその人たちの顔も名前も覚えていない。

 でも、サラ金から借金までしてお金をつくってきて私に渡した男たちは、もしかしたらまだ私のことを恨んで覚えているかもしれない。

 あれから10年たった。

 私の容姿はほとんど変化がない。

 最初は騙すつもりなどなかったから、正直に本名を名乗ってしまっていた。

 顔も名前も覚えられていたとしたら、みつかったりしたらまずい。

 たぶん、男たちは警察に被害届けを出したりはしなかったと思う。

 だけど、もしも私のことを恨んでいたりしたらどんなことになるかわからない。

 職場に借金のことがばれたら非常にまずい立場の男もいた。

 私にお金を渡すためにサラ金で借金したのがばれたりしたら職を失う可能性もあった。

 私が騙した男たちはお金持ちなんかじゃなかった。

 貯金があった男はそれを根こそぎ差し出したけど、貯金のなかった男はサラ金でお金を借りてきた。

 なんで私がお金に困っていると泣いて見せたら、いとも簡単に男が現金渡してくるのかは、当時の私にはわからなかったけれども、そうすればお金を得ることが出来るということだけは覚えてしまった。

 実際に借金抱えて生活苦しかった私は、何人もその手で騙して自分の借金を返済した。

 ほとんどの男は、

「返して欲しい」

などとは言ってこなかったけれども、せっぱつまって、

「とりあえず一万でいいから返してくれ」

と言ってきた男もいた。

 サラ金から借金して私にお金を渡した男だった。

 私はうざったくなって当時使用していた携帯を解約した。

 私はサラ金から借りてお金をつくるようになんて一言も言ってなかったし、

「お金貸して下さい」

と言ったこともない。

 あのお金はもらったのだ。

 でも、騙すようなことはしたし、連絡つかないように雲隠れしたりもした。

 うしろめたさは残っている。

 もしも恨んでいる男がいて、その男にみつかったりしたら・・・と思うと怖くて顔や本名が全国放送されてしまうようなクイズ番組には、出てみたくても出られない。

 自業自得だ。

 そして、私は今日もまたテレビの前で、

「私なら1000万の賞金獲得出来るのに!」

と悔しがったりしている。

 皮肉なことに、私が男たちを騙して貢がせた総金額は、1000万には及ばなかった。(Fin)

貞子っぽい感じw
関連記事
Last Modified :
Theme : 短編小説 * Genre : 小説・文学 * Category : ショートストーリー(性と心の悩み、SM、BL、ML、JUNE)
* Trackback : (0) *