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「天国にいちばん近い部屋~禁断のNEOS~」の続編として、紗江ちゃんのストーカー彼氏の佐原氏とジャニスと京介のストーリーを短めの連載予定で書いてます。もうじき、完結です!
なお、この小説のオリジナル設定である強者☆さん「傀儡」「監禁」を読んでいただけると、より「ニヤリ」な感じでお楽しみいただけること間違いなし!でございます☆

ガラスの花

「東京都青少年健全育成条例改正案情報☆現段階でのまとめ」




14.楽園の蛇~裏切りのNEOS~


「なんなんだこの部屋は!?」
 部屋に入るとすぐに目につく壁や天井にびっしりと貼られている紗江の写真。
 それを見た総一郎は、『禁断の部屋』の異様な雰囲気に息を飲んだ。
 そして、足元を見て、
「翔・・・」
と総一郎は弟の名前を口にしたが、その後は言葉が続かず、全裸で女物の衣類や下着で手足を拘束されて床に転がっている佐原の変わり果てた姿を無言で凝視していた。
 ジャニスは、
「まだ、脈はあります」
と総一郎に佐原が死んではいないことを告げた。
「助かるのかね?」
「わかりません。病院へ運び込んで処置すれば、命は助かるかもしれません。しかし、頚椎骨折していますから、助かっても首から下は二度と自分の意思では動かすことは出来ないでしょうし、死ぬまで寝たきりで要介護確定ですね」
 ジャニスがそう説明するのを総一郎は眉間に皺を寄せて聞いていた。
「救急車を使わずに、極秘で病院へ搬送する方法はあるのかね?」
「搬送先の病院を指定なさらないのでしたら、ないこともありませんが?」
「それは、どういうことだね?」
「多少融通のきく病院があるのですが、そこの病院の搬送用車両で運んでそのままその病院で治療し、入院させるということでよろしければ、手配は可能です」
 ジャニスが対応策を提示すると、
「かまわん。手配を頼む」
と総一郎は即答した。
「はい」
 ジャニスは、ゆなを入院させていたことのある、琴菜の友人で優秀な医師である要が勤務している病院の院長へ直通電話をかけた。
 ゆなを匿うためと、闇医者である琴菜をゆなの治療のために院内に潜入させるために、院長にはかなりの額の金を握らせていたため、ある程度の融通はきく。
 佐原の場合、闇に葬ってしまえば、大財閥の御曹司の「失踪事件」として騒がれかねないため、死んでも病院で息を引き取った「病死」としての事後工作を行い、早急に荼毘にふせるよう死亡診断書を入手して、佐原の兄の総一郎に葬儀を執り行ってもらわねばならなかったのだが、佐原は厄介な形で生き残ってしまった。
 そういうわけで、出来ることなら個人的には関わりたくない総一郎にジャニスは連絡をして呼び出したのだった。このまま佐原が死ねば、「殺人、あるいは、事件性のある事故死」として監察医による死体解剖が行われることになる。そうなると非常にまずいことになるし、たとえ一命を取り留めて佐原の意識が戻ったとしてもまずいことになりかねないため、ジャニスは細工をしやすい病院への搬送を総一郎に勧めたのだった。
 万が一の際に極秘で治療を行えるように、ゆなの退院後も院長には甘い汁を吸わせておいたため、搬送車の手配はすぐに整った。
「搬送の手配は整いました」
とジャニスが告げると、総一郎は、
「あれは・・・翔の彼女なのだろう?」
と白目をむいて床に倒れている紗江を指差し、
「翔の・・これは、彼女がやったのか?」
と訊ねてきた。
「たぶん・・・私が到着した時には、発狂してましたから、詳しい事情はわかりませんが」
とジャニスは誤魔化した。総一郎に傀儡のことやドラッグのことを知られるわけにはいかないからである。
「彼女のために翔さんがやったことが露見すると大事件になりかねませんので、彼女のことは私におまかせ下さい。精神病院の閉鎖病棟へでも閉じ込めて薬漬けにして、佐原さんに不利になるようなことは一切言えないようにしておきますので」
 そう顔色一つ変えずにジャニスが言ってのけるのを見て、ふっと笑って総一郎は、
「君は、怖いな。一見、礼儀正しく穏やかそうに見えるのに、平気でそういうことを口にする」
と言った。
「それは、褒め言葉でしょうか?」
とジャニスが皮肉ってそう言うと、
「そうだな・・・そういうギャップがあるところもいい。そそられる」
と答えた総一郎はポケットに入れていた右手を口元に持っていったかと思うと、いきなりジャニスを壁に押し付けた。そして、ジャニスの足の間に自分の右足を押し込んだ。
「な、何を・・・」
 驚いたジャニスが口を開くのを待っていたかのように、総一郎はジャニスの唇に自分の唇を押しあて強引に舌をジャニスの口腔へとねじ込んだ。
 ジャニスは目を見開いたまま、そのおぞましい総一郎の行為から逃れようと首を左右に振った。
 総一郎の暴挙に反撃しようと思った時には、ジャニスの両手首は総一郎に握られ壁に押し付けられていたし、足の間に右足を押し込まれて体を密着されてしまっていたため、横から蹴りを入れようとしてみても力が入らず、抵抗らしき抵抗が出来なかったからである。
 総一郎がジャニスの足の間に割り込ませた右膝でグリグリとジャニスの股間を刺激し始めたため、必死で逃れようとジャニスは総一郎の軸足の左足目がけて横から蹴りを食らわせた。
 が、総一郎は動じず、ジャニスの両手首を握った手に更に力を込めてきた。
『この馬鹿力の変態ホモ野郎が!』
 そう心の中で毒づきながらも、ジャニスは両手首の痛みに気を取られて、異変に気づくのに遅れた。
 総一郎の舌に自分の舌を絡め取られるまいと、喉奥へ向けて己の舌を伸ばし続けていたジャニスは、口内に総一郎の舌で差し入れられたそれに気づかずにいた。
 しかし、時間が経つとともにジャニスの唾液で溶けて舌下で吸収されたその成分は、ジャニスの体に異変をもたらした。
 胸の鼓動がいきなり高まり苦しくなったジャニスの体は、高熱でも出たかのようにじっとりと汗ばみだしていた。
 だが、一番の変化は総一郎が右膝で攻め立てているところに現れた。まるで全身の血流すべてがドクンドクンとそこに集まったかのように、ジャニスの意思に反してそこは硬く形を変えていった。
 逃れることを第一に考えていたジャニスは、口移しで舌の根に仕込まれたフィルムタイプの媚薬には気づかなかった。それでも、身体症状的には何かドラッグの類いを盛られたとしか考えられず、自分の体の異変にジャニスは恐怖した。
 総一郎はジャニスの変化に気づくとジャニスの唇をふさぎ続けていた唇を離し、
「効いてきたようだね?体が熱くなっている・・疼くだろう?特にここが・・・」
とジャニスの耳元でそう囁きながら、右膝を動かしてそこを擦りあげた。
「・・・っく」
 下半身への刺激と耳に吹きかけられた総一郎の熱い吐息に背筋がざわりとした。声が漏れそうになり、ジャニスはとっさに唇噛みしめて、なんとかやり過ごした。腰骨のあたりに走った衝撃にびくりと身を震わせた瞬間に、腰が抜けそうな感覚に襲われて何かに縋りつきたくなったが、両手首は総一郎にしっかりと掴まれて壁に押さえつけられたままで、逃れることも抱きつくことも叶わない。
 むろんジャニスは総一郎になど抱きつきたくはないのではあるが、体の方の反応によって反射的にそのような衝動が沸き起こってしまう。
「・・・俺から、離れろ」 
 総一郎を睨みつけながらジャニスはそう言い放った。
「それが、君の素の顔か?」
と総一郎はニヤニヤしながらジャニスの顔を覗きこんできた。
「助けは呼ばないのか?もう一人別室にいるはずだが・・・玄関に、君のでも、翔のでもない、紳士物の革靴があった」
と言う総一郎が何を考えているのかジャニスにはわからなかった。病院から搬送車が到着するまでの限られた時間しかない上に、別室に人がいるのも承知の上でこんなことを仕掛けてくるなど正気の沙汰ではない。
 しかも、この『禁断の部屋』には意識がない状態ではあるが、佐原と紗江の二人もいる。
 こんな状況で男を手籠めにしようなどとは普通なら思いもしないことだろう。
「そろそろタイムリミットだな・・・続きはまた後でということにしようか?君が我慢出来るのならね」
とくくっと笑った総一郎は、さっきまでのあれはなんだったのだろう?と疑問に思うほどあっさりと掴んでいたジャニスの両手首を離した。そして、しゃがみ込むと、黙々と佐原の体を拘束している紗江の下着や衣類を取り外し始めた。
 ジャニスは殴りかかりたい衝動に駆られながらも、総一郎の変わり身の早さとその行動にあっけにとられて殴るタイミングを逃してしまった。
 行き場の無い憤りとおさまる様子のない体の火照りをどうしたものかと思いながらも、担架が運び込まれてくるこの部屋に紗江を置いておくわけにもいかないため、搬送の車が到着する前に別室に移しておこうとジャニスは紗江を抱き上げ『禁断の部屋』から出て行った。
 しかし、寝室に紗江を運んだ後、搬送車が到着するまでの間、ジャニスがトイレに籠った理由は総一郎しか知る者はなかった。
 Xは紗江の部屋の盗撮カメラや盗聴器等の取り外し作業でガタガタやっていたため、『禁断の部屋』で何が起こっていたのかには気づかなかったからである。
 その後、佐原の病院の手配、室内の荷物の撤去及び指紋の拭き取り作業を含む清掃、佐原が別人名義で借りているマンションの部屋の解約などを着々と済ませたジャニスは、総一郎が店にやって来ても居留守を使い続けたが、総一郎はいつも飲み代にしては多過ぎる金額を支払って行った。
 ジャニスは、『禁断の部屋』でのあの忌まわしい出来事を思い出さないように、地下室の「NO.015」に補完した紗江の傀儡調整に励み、京介好みの傀儡に仕立てあげようとしていたが、
「しかし・・・傑作だったな・・・佐原さん・・・」
と佐原の結末をふと思い出してニヤリと笑った。
 パソコンに新しいデータ入力を済ませ、
『紗江完全化補完計画』
のファイルを閉じるともう不要なファイルを一つジャニスは削除した。
 その削除されたファイルのタイトルは、
『佐原補完計画』
と表示されていた。
 一命は取り留めたものの、完全に寝たきりになってしまった佐原にジャニスは千佳ドラッグを投与して、意識が戻らないように脳内プログラムを施した。
 そのため、佐原は病院のベッドの上で眠り続けているが、
「・・・紗・・江」
と時折佐原が寝言を言う時、心底うれしそうな顔をしているということはジャニスは知らない。
 夢の中の楽園で出逢った頃と変わらぬ愛しい紗江と二人きりで暮らす佐原は、現実では手に入れることの出来ない「理想の幸福」を手に入れていた。(続く)


「王国」谷山浩子



この連載、はたして次回で終われるのでしょうか?
総一郎に自粛させて、やっとこれでまとめた今回の話、エスカレートしてたら話数増えてました(^^;

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