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「天国にいちばん近い部屋~禁断のNEOS~」の続編として、紗江ちゃんのストーカー彼氏の佐原氏とジャニスと京介のストーリーを短めの連載で書いています。
なお、この小説のオリジナル設定である強者☆さん「傀儡」「監禁」を読んでいただけると、より「ニヤリ」な感じでお楽しみいただけること間違いなし!でございます☆

楽園

「東京都青少年健全育成条例改正案情報☆現段階でのまとめ」




13.楽園の蛇~裏切りのNEOS~


 ジャニスは、HEAVENS本部の事務所でモニターを眺めていた。
 通常の店内監視モニターとは別の佐原監視用の小型モニターである。
 先日、京介が佐原の部屋に仕掛けてきた監視カメラからの映像は乱れてよく見えなかったが、
「この部屋は・・確か・・禁断の・・」
と小さくつぶやいたジャニスは、モニターの乱れる映像をみつめたままニヤリと笑った。
 佐原が彼女の紗江に入られては困る『禁断の部屋』の中には赤いドレスの女と佐原がいた。
「遂に・・始まったか・・・」
 佐原のストーカー行為の証拠たるものが、あれやこれや収められている『禁断の部屋』を見てからの紗江の異常な動きから、本体と自我との葛藤が紗江の中で生じているのは明らかであった。
 ついにプランは最終段階に突入した。
 いつも「どんな紗江も愛しいよ」と言っていた佐原は、自分が愛しく思う紗江とは違う自我の紗江を目の当たりにして、紗江の記憶を消去し自分好みの女に作り変えようと「ガラスの破片」の呪文を必ず使う・・・ジャニスは、そう確信していた。   
 本当の「ガラスの破片」の意味を知らぬまま、佐原が呪文を唱えた後に起こるであろうことを思い浮かべて、ニヤリと笑ったジャニスは、携帯を手に取ると電話をかけた。
「京介さん、始まりましたよ」
『みたいやな・・・』
「ご存知でしたか」
『あぁ、車の中でモニタリングしとったわ』
 京介の答えに、なるほど・・・そういうことか・・・とジャニスは納得した。
 京介は、このタイミングで事が起きることを予測していたのだろう。
「こちらで準備する事は?」
『後から電話をする・・』
「分かりました・・」
 京介との電話を切った後、ジャニスは少しばかり気乗りしない様子でもう一件電話をかけた。
 その後、Xに車の運転をさせ、佐原監視モニターとノートパソコンと一緒に後部座席に乗り込んだジャニスは、移動中の車内から『禁断の部屋』のモニタリングを続行したが、映像の乱れは激しく先に現場に到着している京介が「終了」を見届けて連絡をくれるのを待つしかなさそうだった。
 京介からの連絡を待たずに佐原のマンションへと向かっているジャニスは、実は、京介が考えたプランに修正を加えたプランの実行を行おうとしていた。
 一方、佐原の部屋に先日作っておいたカードキーのコピーを使用して侵入した京介は、
「・・・間に合わんかったか・・・・」
と『禁断の部屋』で解放された自我の紗江に首を絞められ、ぐったりと動かなくなっている佐原の変わり果てた姿を確認してそうつぶやいた。
 紗江は仰向けに床に倒れている全裸の佐原の上で、騎上位で我を忘れて一心不乱に腰を上下に動かし続けていた。
 完全に目がいっている。
 ジャニスのプログラムによって性欲の塊そのものと化していた紗江の自我には、佐原がどうなっていようが関係ないようであった。今執着している快楽をもたらしてくれるその箇所さえ役に立てばそれでいいのだろう。
 京介が、
「おい・・」
と声をかけると、紗江は聞き覚えのある声に反応して京介の方を見た。
「あっ・・・」
「我・・・最強なり・・・」
 紗江と目が合った瞬間、京介は「ガラスの破片」の呪文で解放された自我に心の奥底に追いやられていた紗江の本体を「我、最強なり」の呪文で呼び戻した。
 すると、さっきまで、
「あぁん・・・あぁん」
と喘ぎながら盛大に佐原の上で腰を振りまくっていた紗江の動きが止まった。
「紗江・・・お前・・何してんねん・・・」
「えっ?えっ?」
 急に意識の戻った紗江の本体には、何が起こったのかわからなかった。
 さっきまで自我に奪われていた体の自由がきくようになった紗江は、京介の視線の先にある自分の手元を見た。
 紗江の両手は・・・愛する佐原の首に掛けられており、佐原の首は不自然な方向に曲がっていた。
「ひっ!」
 驚愕した紗江は、顔をひきつらせながら声をあげ、佐原の首から慌てて両手を離した。
「幾ら好きとはいえ・・・殺す事はないやろ・・・紗江・・」
 京介にそう言われた紗江はパニック状態で、
「キャーッ!キャーーッ!キャーーーッ!!」
と甲高い悲鳴をあげ続けた。
 何がどうなったのかはよくわからないけれども、気がついたら彼氏を絞め殺していましたなんて状況は、普通の女子大生である紗江には受け止められないようなショッキングな出来事だったのである。
 ただ、ただ、「キャーッ!」という叫び声しか紗江の口からは出てこなかった。
 そんな紗江に向って京介は、
「お前が佐原を殺したんや・・・」
と情け容赦なくそう言い放ち、くっくっく・・・と愉快そうに笑った。
 ショックのあまり依然として何の言葉も出てこない紗江は、首をイヤイヤと左右に振りながらも、後ずさりするようにして佐原の体から離れていった。
 京介は悲鳴が止まらない状態の紗江の前でしゃがみ込み顔を近づけると、
「破壊・・・」
と耳元で呪文を唱えた。
 途端に紗江は意識を失い白目を向いて真後ろに力なく倒れ込んだ。まるで、壊れた人形のように・・・
 京介は、
「さて・・・終了やな・・・」
とつぶやくと携帯を取り出してジャニスに電話をかけ、
「ジャニス・・・終わったで・・」
と言いかけたが、なんとなく足元の佐原に目をやった時に違和感を感じた。
『では、処理に向かわせます』
と電話の向こうで言うジャニスに、
「死体は・・・今のところはないで」
と答えた京介は佐原の頸動脈を指先で触れてみて、脈があることを確認していた。
『死体は、今のところはない・・・と申しますと?』
「佐原の脈が、まだある」
『・・・・・・』
 電話の向こうで黙り込んだジャニスは、しばらくすると、
『そのままにして、京介さんは部屋から出て下さい。後は私が処理します』
と答えた。
 京介は、
「わかった」
とだけ言うと電話を切り佐原のマンションの部屋から出て行った。
 京介とほとんどすれ違いといっていいタイミングでもって佐原のマンションへ到着したジャニスは、Xと共に佐原の部屋へと入って行った。
 侵入には京介が渡してくれていたジャニスの分のカードキーのコピーが役に立った。
「監視カメラや盗聴器の類いは全部はずせ」
とXに命じておき、『禁断の部屋』に入ったジャニスは、床に倒れている紗江には目もくれず、佐原の状態を慎重に確認し始めた。
 京介の言っていた通り脈はある。
 しかし、頚椎骨折という重傷を負っており、たとえ一命を取りとめたとしても、首から下は自分の意思で動かすことの出来ない一生寝たきり確定という状態であった。
「佐原さんは、死んだ方がましと思うかもしれません・・ね」
 そうつぶやいた時、ジャニスの携帯が鳴った。
「はい」
『私だ。今、マンションの前に着いた』
「では、中からロック解除しますので、部屋までなるべく静かにいらして下さい」
『わかった』
 短いやり取りですぐに切れた電話をみつめながら、ジャニスはため息をついた。
 出来ればあまり関わりたくない人物と厄介な処理を行うことになってしまったため、いっそのこと佐原の息の根を止めてしまえば良かった・・・とさえ思っていた。
 各所のロック解除を行ってから、チャイムの音で玄関のドアを開けに行ったジャニスは、ドアの外に立っている佐原総一郎を出迎えた時、
「すまないね、ジャニス君」
といきなり玄関先で大きな両手で包み込まれるようにして手を握られてしまいぞっとした。
 あいかわらず、ジャニスをみつめる総一郎の目付きは舐め回すようであり、ジャニスとしては認めたくはないのであるが、総一郎がジャニスがお付き合いしたくない方面においてお付き合いしたい相手としてジャニスのことを見ていることは明らかであった。
 そのおぞましさに総毛立ちながら、総一郎との約束を反故にして、やはり佐原の息の根を止めて死体にして素知らぬ振りして闇に葬っておくべきだったと、ジャニスは心底後悔していた。
 これ以上この男に触れられたりなどしたくはないと思ったジャニスは、握られた手を引き抜くと、
「こちらです」
と『禁断の部屋』へと総一郎を案内し、距離を置こうとした。
 が、総一郎はジャニスにどんどん近付いてきて、禁断の部屋に入る頃には肘が触れ合うほどにジャニスは総一郎に接近されてしまっていた。
 ジャニスの背中を冷たい汗が一筋流れ落ちて行った。(続く)



予定より長くなってしまったのですが、あと二話ほどで完結予定しております。
総一郎さんのイケナイお手々のせいで延びる可能性はありますが(^^;

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♂×♂、女装、トランス(TS)、SM、その他アブノーマルプレイ有りだったりします。

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