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『鬼畜の戯言』菊池乱☆出版社の倒産により現在電子書籍配信ストップ中

秘密クラブからレンタルされる豊胸女装美少年レンタルドールシリーズ(SF/SM/BL/ML/JUNE/GID/女装/TS/etcな小説)言論と表現の自由を守ろう!不当なネット規制反対!不適切な規制は解除すべきです!!
 

恋する天然脳内麻薬

 たぶん、私の脳内では「恋の媚薬」が大量分泌されているのだと思う。

 少し痩せた。

 きつめだったスカートのウエストがゆるくなった。

 ブラジャーはなぜかきつくなって、下着売り場でサイズはかってもらったら、またサイズが1ランクUPしてしまった。

 EからFカップになってしまった。

 言えない気持ちが胸ばかりふくらませる。

 たまに女子トイレで出くわす違うクラスの友達は、

「またおっぱい大きくなったんじゃないの~?」

なんて言いながらふざけて私の胸を触ってくる。

 中学生でこのサイズじゃやっぱり目立つ…あ~あ、やだなぁ。

 からかわれたり触ってこられたりもするから嫌なんだけど、他の女の子たちは私の大きなバストをうらやましがるばかりで、私の悩みはわかってくれない。

 セーラー服の胸のあたりがきつくなって買い替えた時も、新しいブラジャー買った時も、

「なんであんたは乳ばかりでかくなるんだろうね~。出費がかさんでしょうがないよ」

とお母さんに言われた。

 そんなこと私に言われても困る。

 身体が勝手に成長しちゃってるだけなのに……。

 久しぶりに、クラスの席替えがあった。

 最後の席替え。

 今回はベストポジションだ。

 私は窓際の席で、カレは右斜め前の席。

 後ろ斜めあたりから黒板見てる振りして、こっそり見るのにちょうどいい位置だったりする。

 私はカレに片想いしている。

 隣の席というのも憧れだったりするのだけれども、緊張しまくってしまって落ち着かなくなりそうだから、これくらいの距離感がちょうどよかったりする。

 どうせ私は何も言えずにカレのことをみつめているだけだから……。

 心の中ではいっぱい「好き」って言っていても実際には口に出して言えない。

 小心者の私はこっそりカレの姿を目で追うだけ。

 身長伸びたな~。

 カレの姿見ていてふと思う。

 今何センチくらいあるんだろう?

 たぶん170センチは超えてるね。

 中学入ったばかりの頃は、私より小さかったのに……。

 運のいいことに私はカレと三年間同じクラスだった。

 そして、私は一年の時から三年間ずっとカレに片想いし続けている。

 ずっと見てた。

 だけど、それももうじきおしまいになる。

 偶然カレの志望校聞いてしまった時にはめまいがした。

 どんなに頑張っても私は同じ高校へは行けない。

 カレの第一志望は男子校だった。

 それでも、すべり止めは同じ高校を受験することにした。

 カレが第一志望落ちて私も第一志望落ちればまた同じ学校に行ける。

 クラスは別れてしまうかもしれないけど……。

「受験生にバレンタインデーなんか関係ないから、学校にチョコレートなんか持ってくるなよ~、女子!」

と朝のホームルームの時に担任に言われたけど、これがラストチャンスかと思ったら思わずチョコレート買ってしまった。

 告るなんて絶対無理だから義理チョコに偽装してチョコレートだけ渡そうと思ってた。

「義理チョコだよ~。もうじきお別れだから」

と言うつもりだった。

 でも、声かけるタイミング逃した。

 結局義理チョコ偽装なチョコレートはカレには渡せずにお持ち帰りした。

 うちに帰ってから自分で食べた。

 カレが甘いもの好きなの知ってたから、ミルクチョコレートなんか買っちゃったから、口の中が異様に甘ったるくぬとぬとしている。

 そういえば、チョコレートひさしぶりに食べたかも?

 家族みんな基本的に間食はしないから、うちにはおやつはないし、甘党ではないから自分のおこづかいで買ってまで食べたいとも思わなかったから。

 たぶん、今、脳内をPEA(フェニールエチルアミン)という物質が脳内麻薬の如く分泌している。

 チョコレートを食べた時と恋している時は、脳内にPEA(フェニールエチルアミン)が分泌されると何かの雑誌に書いてあった。

 脳内に覚醒剤のアンフェタミンによく似た構造のPEAという「恋の媚薬」とも呼ばれている物質が分泌されると、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン等が分泌されている状態と同じ状況を脳に作り出すことができるとか、気分の高揚感やら、恋愛感情が高まったり、痩せてキレイになったりするとかその雑誌には書いてあったっけ。

 本当かどうかはわからないけれども、私はウエストサイズは細くなったけれども、胸ばかり大きくなって一年の時Cカップだったのが、今はFカップにまで成長してしまった。

 誰にも言えない想いが私の胸も大きくふくらませていった。

 受験は…結局、お互い第一志望合格して別々の高校へ行った。

 だけど、私は高校へ行ってからまた片想いしている。

 同じクラスの男の子に……。

 チョコレートは食べてないけど、たぶん私の脳内には「恋の媚薬」が分泌されているはず。

 痩せたのにまたブラジャーがきつくなって買いに行ったらGカップになってしまった。

 高校卒業するまでに私の身体はどう変化していくのだろう?
 
 見てるだけの私は、やっぱり自分から告りに行ったりなんか出来ないだろうから……。(Fin)



【脳内物質について】
恋に落ちた時、脳にはPEA(フェニール・エチル・アミン)という覚醒剤に似た作用を持つ脳内物質が増えることが、大脳生理学の分析で明らかになっています。
この物質が作用すると、脳は恋愛を何事にも優先し相手のことしか考えられなくなる状態に。
けれども、アンフェタミンに類似した覚醒剤的な脳内物質をいつまでも分泌していては身体が持ちません。
個人差はありますが、脳はいずれPEAの分泌を止めます。

恋している時には、以下の人間の行動を支配する脳内ホルモンが大量分泌されます。
・セロトニン:幸せ、愛
・フェニ―ルエチルアミン:気分の高揚
・βエンドルフィン:安らぎ、多幸 (エンドルフィンも『脳内麻薬』として知られている脳内物質です)

PEAは、覚醒剤のアンフェタミンと非常によく似た働きをするため、分泌が止まった後、恐ろしい反作用が……。

分泌中は、エネルギーが溢れ出し 気分が高揚し 疲れが取れるような錯覚を起こすのですが、けれども、分泌が止まり効果が切れた途端、脱力感や疲労感などの反作用が起こります。

恋愛依存型の方々が、心身不調をおこしやすいのはこのせいではないかと思われます。

恋をするなとは言いませんが、くれぐれもPEAによる作用に依存して無理し過ぎたりなさらないようにお気をつけ下さい。

PEAは、「天然脳内麻薬」のようなものですから、何度も大量分泌と枯渇を繰り返すと心身の健康を損なう可能性もありますので。
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Theme : 自作小説 * Genre : 小説・文学 * Category : ショートストーリー(性と心の悩み、SM、BL、ML、JUNE)
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