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「あれ?これは…血だよな?」
 朝、わんこがまだ眠っているうちにカテーテルを一度そーっと抜いて見て異変に気がついた。
 あわてて導尿バックを確認してみたが、導尿バックの中に溜まっている尿には血尿の特徴は見られない。
 カテーテルの洗浄をする前にティッシュで拭いてみて鮮血が付着したのを確認した僕は、まだ朝早く病院の方は開いてはいない時間だったものだから、ここの嘱託医である女医の携帯の方に電話した。
「もしもし、岡真奈美さんですか?」
とわざとフルネームをイントネーション変えて言ってやったら、
「はい、岡ですが…薫さん、その言い方やめて下さいません?」
という機嫌の悪そうな女医の声が電話越しに聞こえてきた。
 あの女医がフルネーム呼ばれるのを嫌う理由は、イントネーション変えて言うと「オカマな身」になるからである。もちろん、さっき僕が言ったのはそっちの方である。
 これくらいの嫌がらせはしてやらねば腹の虫がおさまらない。
 女医の苦情は無視して、
「あんた、昨日尿道から出血あること言わなかっただろ。内部に傷あるんだろ?」
と問い詰めた。
「あ、気がついちゃった~?さすが、薫ちゃん!」
と言われて今度は僕の方がむっとした。
 さっきの仕返しに僕が「ちゃん」付けで呼ばれるの大嫌いなの知っててわざと「ちゃん」を強調して言いやがったのだ。
 しかし、今電話しているのは嫌がらせの応酬のためではなく、わんこのケガの状態の確認のためなので、こみあげてくる怒りをぐっと抑えた。
「前部尿道からの出血がある。まさかあんたがカテーテル挿入しくじって傷つけたわけじゃないよな?返却された時はもうあの状態だったんだろう?飲み薬で処方されていた抗生物質は破傷風予防のためだけじゃないんじゃないのか?それに軽い精神安定剤と睡眠導入剤も出てたし…」
と矢継ぎ早に言いかけていた僕の言葉を、
「返却時の検査で前部尿道内に傷を負っている状態であることはわかってました!私のミスではありません。私、これでも泌尿器科の専門医なんですけど?」
ともの凄く怒っているのを抑えながらしゃべっていそうな女医が遮った。
「あの傷はど素人が痛めつけるのを目的として異物挿入やったからです。自分の欲しい答えが引き出せないからって、拷問かけるなんて最低ですけどね。調教出来ない自分がおバカさんなのに気づいてないバカって救いようがありませんね」
という皮肉たっぷり風味な女医の説明に、
「やっぱり、拷問か…何が目的だったんだ?」
と僕はつぶやいた。
「ドール卒業後の愛人契約の話に応じなかったもんだから、拷問して無理矢理『イエス』と言わせようとしたらしいわよ、例のバカ客。だけど…あの子もおバカよねぇ、『好きな人がいるからお断りします』なんて客怒らせるような断り方して」
 吐き捨てるようにして女医がそう言うのを聞いた僕は何も言えなかった。
 たぶんわんこのレンタル返却後の検査時に、女医が客に何をされたのかを吐かせたのだろうとは思っていた。店長が慰謝料とかの件で話をしに行く前に、ある程度、レンタル中に行われた行為の内容とケガの状況把握が必要だったから。
「余計なこと言うんじゃないわよ?」
「何を…だ?」
「今、私が話したことは訊かなかったことにしてしらんぷりしてなさいってこと!」
「…どうして?」
「あの子が拷問された理由を一番聞かれたくないのは、あんただからに決まってるでしょ!!」
 なぜに僕はこんなに女医に怒られているのだろう?わんこの尿道内からの出血確認して、昨夜それについての説明をして行かなかった女医に抗議の電話をしたはずだったのに……。
「幸い、店長はあんたがてんで相手にしてないものと見ているからセーフラインだけどね。あれだけ露骨に恋する乙男してるあの子見てて、あの子が『好きな人』が誰なのかに気づいてない関係者なんかいないんだから!」
 女医の言葉がグサグサ刺さる。さっきから胃がキリキリと痛み始めていた。
 僕は見て見ぬふりして知らぬ存ぜぬで、わんこが今回どうしてこんな目にあったのかは聞いてはいけないってことなのか?気になってしょうがないのに……。
 昨日から怒りと悔しさで、うっかり悔し涙がこぼれそうになることがある。
 出来ることならわんこをこんな目に遭わせた客のところに報復に行きたいくらい僕は心底腹を立てていた。
 けれども、今僕に出来ることはわんこの看護だけなのか?
「なるべく、ついててあげなさいよ。あの子も今回はかなり精神的にまいっちゃってるから」
と忠告してきた女医に、
「わかった」
とだけ言って電話を切った。(続く)




2009年6月5日携帯配信開始!
小説「僕のアニキはサイボーグ」菊池乱

『どこでも読書』(ソフトバンク用入口)から飛べない方は、携帯メニューの電子書籍から「どこでも読書」→「検索」→著者を探す「菊池乱」の順で検索していただければ作品みつかります。
「僕のアニキはサイボーグ」は人の生死について菊池なりに考えてみたSF作品です。先日可決成立した改正臓器移植法は「脳死は人の死」ということを前提として来年施行に踏み切るそうです。それについて皆様はどう思われますか?




【おまけの参考画像】


導尿バック
導尿バックです。

見本のこのバックの中の尿は色はちょっと濃い目ですが、血尿は出ていない状態の尿です。

赤くならなくても、尿の色がオレンジ色っぽかったら血尿出ている可能性があるので、お早目に病院へどうぞ!

ちなみに、水分たくさん摂って何度も排尿している人の尿は色は薄いし臭いも薄い傾向にあります。

尿道炎や膀胱炎の際には排尿時の痛みを気にして水分補給を控えてしまう人もいらっしゃいますが、水分多めに摂取していっぱいおしっこ出してしまった方が治りは早いです。
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♂×♂、女装、トランス(TS)、SM、その他アブノーマルプレイ有りだったりします。

基本的にアブノーマルなストーリー展開になるかと思われますので、そういうのが苦手な方とおこちゃまはブラウザーバックして下さい。

ただし、ストーリー性重視しておりますので、アブノーマルでもエロ無しということはございます。実はテーマは大真面目ですし(ニヤリ)

言論と表現の自由を守るため、伝えたいことを正しく伝えていくために、微力ながらも闘う所存にございますので。


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