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『鬼畜の戯言』菊池乱☆出版社の倒産により現在電子書籍配信ストップ中

秘密クラブからレンタルされる豊胸女装美少年レンタルドールシリーズ(SF/SM/BL/ML/JUNE/GID/女装/TS/etcな小説)言論と表現の自由を守ろう!不当なネット規制反対!不適切な規制は解除すべきです!!

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出版社の倒産により現在電子書籍の配信が休止となっております。報告のあったダウンロードのコミッションも私はまだ出版社から一円も受け取っておりません。お金よりも作品の公開権利のほうが大事なのでとりあえず担当の方に相談してみてから電子書籍以外での公開という形での作品の公開を再開したく思っております。

2015年12月24日

こねこ時計 ver.3

CATS
Sweets
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地球の名言Ⅱ


presented by 地球の名言

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おかしな二人 

道端で男拾ってしまった。

そんなつもりじゃなかったのに…。

仕事終わって真っ直ぐ帰るつもりだったのに、道端に座りこんでギター弾いてるストリートミュージシャンの歌声に聞き覚えがあったものだからついつい立ち止まってしまったのだ。

前髪長いしうつむいてるから顔よくわかんないけどこの声は間違いない。

「浅井くん?」

声をかけたらギターも歌声も止まった。

「あれ~、市子さんだ。ひさしぶりだね」

やっぱり元カレの友達の浅井くんだった。

元カレと一緒にバンドやってたから、ライブや打ち上げで何度も会ってたし歌声も耳が覚えてた。

「うん、ひさしぶりだね。でも、なんでこの時間にこんなとこでギター弾いてるの?浅井くん、仕事は?」

最後に会った時は確か夜間のコンビニバイトしてたはずなんだけど…。

「辞めちゃったんだ~。それでとりあえずこういうことをしてみたりしてるんだけどさ、思ったより身入り良くないんだ」

足元に置かれているギターケースの中覗きこんだら小銭がちょっと入っているだけだった。

これで食べていこうなんて考えてるとしたらこの人ほんとのバカだ。

「こんなことしていて彼女に怒られないの?」

「別れちゃった…っていうか追い出されちゃった」

「え!?じゃあ、浅井くん今どこに住んでるの?」

「友達のとこかそこらへんで寝てる。荷物は友達に預かってもらったんだけど、泊めてもらうには向こうが都合悪い日あるから…」

半ホームレス状態だ。

以前は彼女の部屋に転がりこんで同棲してたから、彼女に追い出されちゃったら浅井くんは友達のウチしか行くとこない。

なんだかひさしぶりに会ったらずいぶんと痩せこけちゃってる。

元々細い人だったけどもっと細くなってる。

「ご飯食べた?」

「食べてないけど?」

「じゃあ、ご飯食べに行こ!」

「でも、オレ、お金ないよ?」

「いいよ、今日はおごってあげるから」

浅井くん連れて近くの居酒屋へ入った。
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Posted on 2007/03/02 Fri. 17:51 [edit]

『おかしな二人』  /  TB: 0  /  CM: --

おかしな二人 2 

「お邪魔しま~す」

と言って浅井くんはきちんと靴をそろえて部屋に上がってきた。

そういえば、この人元カレの友達の中では一番お行儀がよかった。

さっき食事した後も、

「どうもご馳走になりました」

って言ってた。

たぶん、親のしつけがよかったのね。

元カレは、そういう当たり前のことができなかったから、あたしは口うるさくならざるをえなかった。

「狭くてごめんね~、今布団敷くからちょっと待っててね。あ、お風呂入りたかったら入っていいよ。タオル上の棚に上がってるから」

押入れの上の段から布団出そうとしたら手が伸びてきた。

「手伝うよ。どこに敷けばいいの?」

浅井くんと二人で布団敷いた。

前の部屋から引っ越してきた時に布団買いなおして来客用も買っておいたから、ウチにはシングル布団が二組あった。

1DKの狭い寝室にギチギチ状態で布団二組敷いたけど、あとから気づいてみるとあたしの布団はダイニングの方に敷いてしまえばよかったのだ。

なんで布団並べて敷いてしまったのだろう?
-- 続きを読む --

Posted on 2007/03/03 Sat. 00:20 [edit]

『おかしな二人』  /  TB: 0  /  CM: --

おかしな二人 3 

朝はそっと起きてレモンウォッカの瓶を冷凍庫の中にしまい、グラスはとりあえず流しに置いた。

浅井くんはよく眠っていた。

寒いな~と思ってストーブ点けてカーテン細く開けて窓から外を見てみるとうっすらと雪が積もっていた。

あそこで寝てたら凍死してたかも…。

あたしは昨夜は救助活動をしただけと思うことにした。

トイレ行ってからお風呂に入ったけど、何かされた痕跡はなかった。

あたしは何かされても起きないほど鈍くはないけど、元カレなら隣に女が寝ていれば絶対手を出しているのに釘を刺しておいたとはいえ浅井くんは本当に隣で眠っていただけだった。

まあ、友達の元カノじゃ手を出す気もしないだろうけどね。

あっちの方で友達と兄弟なるのは御免被るっていうタイプの人なのかもしれない。

なんとなくほっとしたようなさびしいような微妙な感じだった。

出勤の仕度していつも朝食にしている飲むゼリー飲んでもまだ時間があったから、昨日のお弁当用に炊いたご飯の残りを卵入れて雑炊にして蓋しておいた。

お椀とれんげテーブルの上に置いてメモ用紙に、

『お腹がすいたらガス台の上の雑炊温めて食べて。合鍵置いて行くから帰る時に鍵閉めて郵便受けから部屋の中に放りこんでおいてね』

と書いてメモの上に合鍵のせた。

なんだか浅井くんよく眠っているから起こしたらかわいそうな気がして起こせなかった。

来客用の朝食作って出かけるのは、元カレと付き合ってた頃からの習慣でついつい作ってしまった。

あたしは朝は食欲ないから飲むゼリーとかで済ましてしまうのだけど…。

今日はお弁当無しだから駅前のコンビニでおにぎりとお茶でも買って仕事行こう。

Posted on 2007/03/04 Sun. 00:14 [edit]

『おかしな二人』  /  TB: 0  /  CM: --

おかしな二人 4 

中番シフトで今日は残業無しで20時で上がれた。

あたしは普通のOLじゃない。

転職して今はホテルのフロント勤務。

早番、中番、遅番の3パターン勤務シフトがあって休みもバラバラ。

土日祝祭日はほとんど休めない。

たまに友達の結婚式とかで早めに休日申請して休み取ることもあるけど、そうそうあるもんじゃない。

早いうちに結婚した友達とかはもう子供がいるし、まだ結婚はいいなんて言ってるコもいる。

あたしは、27になって5年付き合った彼氏と別れてもう半年になる。

元カレは子供生まれたらしい。

噂で聞いた。

もちろん産んだのは元カレじゃなくて元カレの奥さん。

別にあたしは不倫していたわけじゃない。

あたしはずっと本カノのつもりでいたけど、元カレの浮気癖は治らなくてしょっちゅう他の女に手を出していた。

いつもあたしよりも若い女。

付き合い始めた時はあたしだって若かった。
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Posted on 2007/03/04 Sun. 12:00 [edit]

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おかしな二人 5 

部屋に帰ったら電気点いていてびっくりした。

ドアを開けて玄関に入ったら、

「市子さん、おかえり~」

と浅井くんが玄関先まで駆け寄ってきてうれしそうに言った。

なんかわんこみたい。

かわいいかも…。

「ただいま」

とあたしも言ってしまったけれども、

「浅井くん、なんでまだウチにいるの?」

浅井くんは困った顔して、

「実は、今日も友達のとこ泊めてもらえなくなっちゃったんだけど…市子さんとこ泊めてもらってもいい?」

「昨夜だけって言ったでしょ?」

「うん…」

「う~ん、寝場所がないなら仕方がないね。本当に今夜だけだからね。明日はちゃんと帰ってね?」

「うん。ありがとう」

あたしは、これは救助活動だと自分に言い聞かせていた。
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Posted on 2007/03/05 Mon. 00:00 [edit]

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おかしな二人 6 

お風呂から上がってきた浅井くんは、

「これどこに干したらいいかな~?」

と言った。

「こっちの洗濯ひものとこでいいよ。洗濯バサミそこについてるから」

干したものがなんであるのか気がついて、なぜかあたしは大笑いしてしまった。

トランクスだった。

「市子さん、なんでそんなに笑ってるの?」

「浅井くん、ノーパン?」

「うん。替え持ってないから」

あたしのネグリジェ着てノーパンってヤバくない?

しかも、お風呂で自分のパンツ洗う男初めて見た。

あ~、お腹痛い。

でも、なんかかわいいとか思ってしまったりもした。

この人天然入っているかもしれない。
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Posted on 2007/03/06 Tue. 00:22 [edit]

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おかしな二人 7 

朝はおにぎりにぎって卵焼き焼いた。

冷めるの待ちながら身仕度した。

浅井くんはやっぱりぐっすり眠っていた。

自分の分はアルミホイルで包んで大きめのハンカチに包んでバッグにしまった。

お皿におにぎりと卵焼きのせてラップしてテーブルの上に置いて、

『お腹がすいたらおにぎりと卵焼き食べていいよ。今日はちゃんと帰ってね』

とメモを残して急いであたしは出かけた。

今日は早番7時出勤なのだ。
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Posted on 2007/03/06 Tue. 12:05 [edit]

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おかしな二人 8 

ほとんど食材無かったから浅井くんを荷物持ちに連れ出して、近所のスーパーに買い出しに行った。

次の早番や休みの日でもなければ買い物行く気はなかったから二人分の食材買いこんだ。

予算オーバーだったけど元カレと付き合っていた頃もこんなもんだったから仕方がない。

浅井くんがなんだかお菓子のコーナー気にしていたから、

「何か食べたいお菓子あるの?」

「うん」

「一個だけならいいよ」

なんか母親が子供に言うようなこと言ってしまった。

そう言ったら浅井くんはチョコパイ一箱取ってきた。

「甘いもの好きなの?」

「うん。でも、これが一番好き」

お菓子一個でそんなにうれしそうな顔しちゃって本当に子供みたい。

Posted on 2007/03/06 Tue. 18:59 [edit]

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おかしな二人 9 

スーパーを出てからお酒の安売り店に寄った。

ひさしぶりに発泡酒なんぞ買ってみた。

明日は休みだから食事しながら飲もうと思っていた。

今夜は鍋にした。

鍋料理なんて一人じゃ作って食べることないから、ひさしぶりにすきやきでもしようとか思って。

浅井くんは食事中、

「おいしい」

を連発した。

別にわりした作って切った肉や野菜煮込んだだけだからたいしたことしてないのだけど…。

あたしは発泡酒飲みながら、

「たくさんお食べ~。浅井くん細いから肉食べて肉つけないと」

と言った。

浅井くんにも発泡酒勧めたけど一本だけ飲んであとはひたすら食べていた。

これだけ食べられるようになったんなら胃はもう大丈夫そうかな~?と思った。

一応気にして今まで消化のいいもの食べさせるようにはしてたんだけど…。

結局6缶パックの発泡酒はあたしが5本も飲んでしまった。

ん~、少し酔いが冷めるまでは動きたくないかも…。

浅井くんが後片付けしてくれた。

わんこ飼うより便利かも~なんてことを思いながらもその場でうつらうつらしてしまった。
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Posted on 2007/03/07 Wed. 00:00 [edit]

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おかしな二人 10 

休みの朝、目が覚めてからお風呂入って着替えて洗濯を始めた。

浅井くんが起きてきた。

「あ、ごめん。洗濯機の音うるさかった?」

「ううん、大丈夫」

浅井くんの着ているあたしのネグリジェも洗濯しなきゃな~。

「浅井くん、それ脱いで」

「え?」

あ、ヤバ…言葉が抜けた。

「洗濯するからそれ脱いで着替えてきて。昨日まで着てた服とかも全部洗濯するから出してね」

洗濯物出させて二回目の洗濯の時浅井くんのものも洗った。

一回目の洗濯で洗ったあたしの下着見られるのヤダな~と思ってハンカチで隠すようにして干した。

シーツ類もみんな洗ってしまったから、部屋中洗濯物だらけになってしまった。

それにしても着替え取ってきたのに今朝あたしのネグリジェ着ていたということは、もしかして浅井くんパジャマ持ってない?

訊いてみたらやっぱり、

「持ってないよ」

という返事が返ってきた。

出かける仕度をしてあたしは浅井くんに言った。

「パジャマ買いに行くよ」
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Posted on 2007/03/07 Wed. 14:41 [edit]

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おかしな二人 11 

あたしの心の声が届いたかのようにすぐに浅井くんは仕事決めてきた。

ウチの駅前のコンビニバイトだけど、とりあえず何か仕事してくれればいい。

正直な話、仕事もしないで昼間ずっと部屋にいられると今時期の北海道では光熱費がけっこうかかるから、昼間仕事にでかけてくれるととても助かる。

そんなふうに思っていたのだけど意外なところでも助かってしまった。

ほんとはダメなんだけど、浅井くんが売れ残りのおにぎりお持ち帰りしてくれるもんだから思ったよりもお米減らなかったのだ。

ほとんどはすぐに冷凍庫に入れて後でレンジでチンして食べるようにしたのだけれども、具が鮭のおにぎりは増量させるために雑炊にしたりしていた。

給料日前だったから売れ残りのおにぎりでも食糧調達してきてくれるのは非常に助かった。

ウチのホテルは、給料は月末〆の翌10日払いでボーナスは6月と12月の15日に出る。

だから、月初めはキツイ。

25日給料日の友達はお金ある時期だから「飲みに行こう」「食事行こう」「カラオケ行こう」って誘ってくるけど、あたしはお金のない時期だからなかなかでかけられない。

それで、友達の誘い全部断ってあたしの給料日の前日まで毎日浅井くんと一緒にウチで晩ご飯食べた。

浅井くんの方が先にバイト終わって帰ってるから、あたしがウチに帰るといつも電気が点いていてなんとなくうれしかったりした。
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Posted on 2007/03/08 Thu. 00:00 [edit]

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おかしな二人 12 

う~ん、ホテルスタッフの人たちってどうしてあんなにタフなのかしら?

一次会だけ顔出して帰るつもりだったのに、結局二次会から遅番の人も合流するからって二次会へ引っ張っていかれた。

三次会も引っ張っていかれそうになったけど、

「地下鉄あるうちに帰りたいのでお先に失礼いたします」

と振り切って帰って来た。
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Posted on 2007/03/08 Thu. 14:28 [edit]

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おかしな二人 13 

次の日は休みだったから洗濯機回しながら掃除した。

お風呂はその都度洗っていたのだけれども、浅井くんがウチに来てからは部屋の中はまともに掃除した記憶がないから、ヤバイかも…と思っていたのだけれど汚れてなかった。

そういえば今まで全然気にならなかった。

もしかして浅井くん、掃除してくれてた?

トイレ見てもきれいだった。

どうやらあたしはおもったよりも使えるわんこを拾ったようだ。

Posted on 2007/03/08 Thu. 22:03 [edit]

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おかしな二人 14 

早めに買い出しでかけてご飯支度して浅井くんがバイトから帰って来るのを待った。

給料日後だから、奮発してお肉いっぱい買ってしゃぶしゃぶにすることにした。

やっぱり鍋物は誰かいないと食べられないし、浅井くん太らせないと冬場寒そうだから…。

本人が寒いかどうかよりもあれだけ細い身体してるとなんか見ている方が寒いんだよね。

今日はあたしの方が、

「おかえり」

と言った。

「ただいま~」

と浅井くんは言った。

「今日はしゃぶしゃぶだよ~。あと、いいもの買ってきたよ~」

「うわ~、肉だ~!」

既にテーブルの上に用意済みの電気鍋とお肉のパック見て浅井くんうれしそう。

「早くコート脱いで手を洗って」

電気鍋の温度最高に設定して温まるのを待った。

もらいものの昆布をだしに使ったからほんのり黄色く染まっただし汁が、いい感じになってきたので野菜を入れた。

しばらくしてお肉も投入開始。

「ほらほら、浅井くんどんどんお食べよ」

今日の浅井くんは、

「まいう~」

と言っていた。

お肉だからそういう感じなのかな?

しばらく節約モードでお肉なんてほとんど食べさせてあげられなかったし…。

給料日前のウチのたんぱく源は、卵と豆腐だったりする。

もうちょいなんとかしたいところなんだけれども現状じゃ厳しい。

主食とあたしのお弁当だってここのところずっと、浅井くんがお持ち帰りしてくる売れ残りのコンビニおにぎりだった。

部屋で飲むお酒完全に禁酒にしてしまえば少しは食費のたしになるのだろうけど、ほとんど遊びにでかけることがない状態では部屋飲みのお酒くらいないと楽しみがない。

それに、あたしは寝酒がなければ眠れない。
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Posted on 2007/03/09 Fri. 14:08 [edit]

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おかしな二人 15 

浅井くんと近所のカラオケBOXに行った。

あたしはこっそりスパークリングワインを持ち込んでいた。

地元のコンビニで扱っている安いヤツ。

飲み放題にしないで最初の一杯だけドリンクオーダーして、グラスが空いたらスパークリングワインを注いだ。

浅井くんのグラスにも注いで飲ませた。

「これ甘くておいしいね」

と浅井くんは言った。

甘口のスパークリングワイン選んで買ってきた。
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Posted on 2007/03/10 Sat. 00:05 [edit]

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おかしな二人 16 

カラオケ行ってストレス発散できたせいか二人ともご機嫌でウチに帰った。

「楽しかったね~」

「今度は休み合わせて昼間の歌い放題の時間帯に行って耐久カラオケしようね♪」

なんて約束もした。

カラオケボックスでスパークリングワインフルボトルほとんど一人で空けてしまったのであたしはなんだか酔っ払っていた。

ウチに帰ったら着替えもせずに布団に潜りこんでしまった。

「市子さん、服しわになっちゃうよ」

浅井くんに言われたけど、

「眠いからこのままでいい」

と言ってあたしは眠ってしまった。

Posted on 2007/03/10 Sat. 19:11 [edit]

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おかしな二人 17 

朝、目が覚めて大慌てだった。

寝過ごした!

お風呂入ってるような時間なんてなかったから、さっさと仕度して冷凍庫の中のおにぎり二個ハンカチに包んでバッグに入れて急いで出勤した。

二日連続で夜遊びにでかけたものだから寝不足なったのかも…。

それとも疲れがたまっている?

ここ最近仕事が忙しかったから残業する日が続いていたのだけど、ウチに帰ったら二人分ご飯作らなければならなかった。

なぜか浅井くんはいつもあたしが帰るまでご飯も食べずに待っている。

まるで飼い主が帰って来て餌をくれるのを待っているわんこのように…。
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Posted on 2007/03/11 Sun. 01:23 [edit]

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おかしな二人 18 

ひさしぶりに友達の祐子と飲みにでかけた。

あたしは給料日後だったし祐子は冬のボーナス出た後だったからお互い都合がよかったから。

浅井くんにはメールしといた。

連絡取れないと困るからこの前の休みの日にお互いの携帯番号とメアド交換しておいたのだ。
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Posted on 2007/03/11 Sun. 23:33 [edit]

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おかしな二人 19 

「武田くん、浅井くんの電話やメール知らないの?知らなくてもバンドの元メンバーとか仲良かった友達に訊けばわかるよね?」

疑問に思って祐子に訊いてみたら、

「なんか携帯替えたみたいで番号もメアドも誰もわからないって言ってた」

番号もメアドも知ってるなんて言ったら絶対あやしまれるからそれはやめておこう。

ヒントは出したからバイト先にでも会いに行ってあげてよ、武田くん。

武田くんは一人暮らしだから、ユニット組むことになったら浅井くんを引き取ってくれるかもしれない。

なんでだろう?

一瞬「そうなったらさびしいな」って思ってしまった。

「市子、終電なくなる前に帰るよ!あたしんちまでタクシーで帰ったらとんでもない金額になるんだから」

祐子にそう声をかけられて急いで帰り支度をした。
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Posted on 2007/03/12 Mon. 13:43 [edit]

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おかしな二人 20 

なんだか今日の浅井くんは機嫌が悪い。

浅井くんがウチ来てからこんな険悪ムード初めてだからどうしたらいいかわからない。

「浅井くん、これで機嫌なおしてよ~」

浅井くんの大好きなチョコパイ一個目の前にぶらさげて言ってみた。

「こんな子供だましなんかきかないよ!」

さらにむっとしてしまった。

大好物出してもダメか~。

浅井くん、すっかりご機嫌ななめだ。

「……して」

「え?なに?」

小声で言った浅井くんの言葉聞きとれなかった。
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Posted on 2007/03/12 Mon. 13:47 [edit]

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おかしな二人 21 

あたしは、肥やそうとしていた痩せぎすのヘンゼルに食べられてしまったまぬけな魔女。

なんで抵抗しなかったのだろう?

気まずくなるのがイヤだから?

でも、しちゃった方があとで気まずくなるんじゃないのだろうか?

浅井くんが目を覚ましたらどんな顔したらいいのかわからない。

休みなのにやたら早く目が覚めてしまったあたしは一人バスルームの中で悩んでいた。
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Posted on 2007/03/13 Tue. 01:13 [edit]

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おかしな二人 22 

悩んでいても仕方がない。

とりあえずいつも通りのあたしでいよう。

そう決めたらあたしの頭の切り替えも行動も早かった。

「市子は俺より男らしいよな」

なぜかうれしげにそう言った元カレの言葉が一瞬よぎったけれども決断力はあたしの方があったのは確かだ。

お風呂から上がって着替えたら朝ごはんの仕度をした。

最近は時間がある時はあたしも朝ごはんを食べている。

一人分作るのも二人分作るのもかかる手間は変わらない。

時間がない時は冷凍庫の中のおにぎりチンして食べてもらってるけど…。

食費は思ったよりかかっていない。

たぶん、電気代もそれほどかかってはいないはず。

ガスと水道と灯油の請求見るのは怖いけど…。
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Posted on 2007/03/13 Tue. 16:21 [edit]

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おかしな二人 23 

そろそろいいかな?と思って洗濯機を回したらやっぱり浅井くんは起きてきた。

今日は浅井くんも休みで昼間耐久カラオケ行く約束をしていた。

普通にお互い、

「おはよう」

と言ったもののなんとなく気まずい。

ご飯食べて洗濯物干して出かける仕度始めたら浅井くんがすり寄ってきた。
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Posted on 2007/03/13 Tue. 17:29 [edit]

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おかしな二人 24 

ボーナス出てからはなんとなく気が楽になった。

これでなんとか二人でも食べていける。

それでも足りなくなったらこっそりバイトに行けばいい。

すっかり浅井くんがずっとウチにいるものと考えてあたしは今後の生活費の計算をしていた。

着古したコートも新しいのを買ってあげたいな~とぼんやりと考えていた。

どうやら、あたしの悪い癖が出てきたようだ。

貢ぎ癖のある女は貯金ができない。
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Posted on 2007/03/13 Tue. 17:41 [edit]

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おかしな二人 25 

あたしが生理の間はおとなしく寝ていた。

でも、生理終わってからはほとんど毎晩尻尾のないわんこが一匹あたしの布団に潜りこんでくる。

隣の布団でおとなしく寝てなさいよと思いながらも拒否しないあたしもどうかしている。

浅井くんはいっぱい「好き」って言葉をくれるけど、あたしは一度も「好き」とは言っていない。

一緒にいるうちに情がうつってしまっているのは確かだけれどもそれが「愛情」であるのかどうかはわからない。

あたしはまだ、時折脳裏をよぎる面影をなぞっている。
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Posted on 2007/03/13 Tue. 17:44 [edit]

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おかしな二人 26 

通販カタログをながめていてふと思った。

通販でグロス買いした方がもしかして安い?

普通の衣類や靴や日用雑貨なんかの通販カタログなんだけど、大人の夜のご用達品なんかも載っているからついつい見てしまった。

確かにランニングコスト的には安い。

でも、グロス買いなんかしたらいかにもやる気まんまんみたいに思われそうでイヤだからやめた。

やっぱりまたピル飲もうかな~?

ピルさえちゃんと飲んでいれば100%に限りなく近い割合で避妊できる。
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Posted on 2007/03/13 Tue. 17:56 [edit]

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おかしな二人 27 

地下鉄の同じ車両内にあの香水をつけている女性がいる。

どうやらつけすぎのようで匂いがそこいら中にただよっている。

懐かしいけど同時に忌まわしくもある香りを嗅いでふと思い出してしまった。


「市子にはこんなかわいらしいのは似合わないぞ」

当時、あたしの一番のお気に入りだった香水の香りを嗅いだカレにそう言われてカチンときた。

「じゃあ、どういうのが似合うのか見立ててちょうだい!」

と言ってあたしはカレを香水の激安店に引っ張っていってあれこれテスターの匂いを嗅がせた。

「これがいい」

カレがそう言ったのは誰もが知っている有名ブランドの高価な香水だった。
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Posted on 2007/03/14 Wed. 14:59 [edit]

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おかしな二人 28 

最近のあたしは情緒不安定気味だ。

結局病院へは行かなかった。

だから、ピルは飲んでいない。

不安な気持ちで揺れるならとっととピル処方してもらいに婦人科行けばよかったのだ。

ピルさえ飲んでしまえば絶対大丈夫なんだから安心できるはずなのに…。

でも、あたしは今度はいつまでピルを飲み続ければいいのだろう?

なんてことも考えてしまう。

うっかり拾ってしまった男も元カレと同じ万年フリーターのバンドマン。
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Posted on 2007/03/15 Thu. 00:15 [edit]

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おかしな二人 29 

ぼーっとしてしまって仕事でちょっとしたうっかりミスをするようになった。

今までがほとんどノーミスだったから、

「小田さん、最近ヘンだよ~。どうしちゃったの?」

と心配そうに同僚に声をかけられたけど、

「なんだか不眠気味で…」

と誤魔化すことしかできなかった。

金銭的問題よりも精神的問題の方が重大化していた。
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Posted on 2007/03/15 Thu. 16:38 [edit]

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おかしな二人 30 

浅井くんの給料日、

「市子さん、はい」

と手渡されたのは給料袋だった。

給与振込みのはずだから明細だけ入っているはずなのになぜか中身が入っていた。

どうリアクションしていいかわからない。

「なんであたしにこれ渡すの?」

「お世話になってるから、家賃、光熱費、食費、買い物のツケの支払いに」

浅井くんはそう言うけど給与明細まで入れて渡さなくてもいいんじゃない?

それに、この金額バイト代全額じゃないの?

「こんなに受け取れない」

そう言ってあたしは返そうとした。
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Posted on 2007/03/16 Fri. 00:18 [edit]

『おかしな二人』  /  TB: 0  /  CM: --

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